ウエディングベアのご注文作品です。
カップルとお色直しのドレスベア3作品、長期の作製になりました。
◆White Dress◆

ご注文を頂いて最初にモヘアを選んでいただくのですが、簡単そうで、とっても悩まれることだと思います。
私もどの色がお勧めですかと聞かれると、とても悩みます。
最近はなるべくイメージして頂けるよう、モヘアとドレス素材の合成画像を作って見て頂くようにしていますが、
それでもこれから生まれるベアをイメージするのは難しいですよね。
今回は3作品それぞれのお色違いにご決断頂いて、作製が始まりました。
実際にご着用されたドレスの画像をたくさんご提供いただいて、
色々な角度から、細部のデザインを観察して、なるべく再現するようにしています。
ホワイトのウエディングドレスは、チュールのベールと花冠の2タイプが楽しめるように
作りました。

ウエディングベールは、お花のモチーフが所々についています。
綿入りのおリボンを中心にして、頭にそっと載せてあげます。


見えにくいですが、ドレスのあちこちにスワロフスキーのクリスタルビーズを縫い付けています。

胸元のレースが幾重にも重なっていたり、
裾にはプリーツが配置されていたり、
後ろのおリボンに薔薇があったりと、とっても凝ったデザインのドレス。






ブーケはレースのおリボンで付け外しができます。




◆Bridegroom◆

花婿はゴールドブラウンのベアです。
ボリュームのある豪華な衣装の花嫁に対して、くっきりとした存在感が感じられます。
ベアの色選びで作品の雰囲気が、がらりと変わると改めて感じました。
どの3作品もお選び頂いたお色がそれぞれのドレスにあって、
モヘアの色によって、それぞれの存在感が生まれたように思います。

上下はシルク素材。中にシルクリネンのベスト、コットンのシャツ。


◆Colour Dress◆
お色直しのドレスの作品はホワイトのベア。
ブルーのドレスが鮮やかに映えます。


胸や背中が大きく開いた素敵なドレスをベアに再現すると、
胸の周りにワイヤーを通すとか、透明の紐で吊るという方法もあるかな、
最終的手段として本体に縫い付けてしまう方法もありますけれど。。
不安定だったり違和感のあるドレスにならないかと気になります。
もう少しよい方法がないかな、とこのタイプのドレスを作るときはいつも悩んでいます。
今回はホワイトのシルクオーガンジーを使用しました。
ベアの色もホワイトなので、一見肩のあるドレスには見えません。

実際のドレスはラメの入ったブルーのドレスです。
カラードレスによく使用されるラメの布地は、
人が着ると、ドレスの落ち感や膨らみが綺麗に出ますが、
小さなベアには生地自体の硬さで落ち着かない仕上がりになるのでは。。
と気になりました。
今回は使い慣れているシルクタフタのロイヤルブルーを海外より取り寄せて
ラメのスプレーを使用しました。


実際のヘッドドレスは豪華なホワイトのお花ですが、
ドレスと共布でおリボンを作ってお花を飾りました。
ブローチピンで付け外しが可能です。

こちらのブーケもレースのおリボンで付け外しができます。


チュールの下着がドレスのボリュームを保ちます。






大切なご記念のテディベア、ご注文ありがとうございました。
ご健康で、末永くお幸せに。